
HUNTER×HUNTERの“11人いる!”って元ネタがあるの?
HUNTER×HUNTERの王位継承戦編で登場した“11人いる!(サイレントマジョリティー)”というフレーズ。
クラピカが監督する念能力者チームにおいて、集まった人数が想定より1人多かった──という展開に、既視感を覚えた方もいるのではないでしょうか?
実はこの設定、1975年に発表された萩尾望都のSFミステリー漫画『11人いる!』を想起させるのです。
本作はSF×ミステリーの傑作として、いまなお熱烈な支持を受けている伝説的SFミステリー作品。この記事では漫画『11人いる!』の魅力や、HUNTER×HUNTERとの意外な共通点をご紹介します。
当サイトおすすめの電子書籍サービス!


PayPayポイントが貯まる!
無料ポイントも貯められる!


HUNTER×HUNTERの能力『11人いる!』とは?【王位継承戦編】


「11人いる!(サイレントマジョリティー)」とは、クラピカが警護する第14王子ワブルの部屋で起きる連続殺人事件の犯人の能力です。
『HUNTER×HUNTER』王位継承戦編の中盤、第359話以降で突如として現れます。
クラピカのもとで念の講習を受けていた16人の護衛兵の中から、突如として1人――バリゲンが惨殺されます。しかも誰も能力を発動した形跡はなく、不可視の手で“何か”に血を吸われたような異常な死に方をしていたのです。
後に明かされたこの能力の正体が『11人いる!』。
能力の発動には、座敷人形(黒ぼっこ)と呪唇白蛇(ツチボッコ)という二体の式神のような存在を必要とし、標的の血液を吸い尽くすという凶悪な能力でした。





「見えないもう1人」がいるという事件に、能力者は一体誰なのか犯人考察が止まりませんね。



「11人いる!(サイレントマジョリティー)」の元ネタは、10人しかいないはず宇宙船に11人いて「一人は敵なのでは?」と疑心暗鬼になるもの。次の項目で、元ネタとなった漫画『11人いる!』について解説します。
『11人いる!』とはどんな漫画?1970年代のSFミステリー傑作を紹介


『11人いる!』は、1975年に「別冊少女コミック」で連載された萩尾望都のSF作品。
物語の舞台は宇宙船。未来の銀河連邦軍に入隊しようとする10人の若者が、最終試験として無人宇宙船に乗り込むところから始まります。
ところが、乗っているはずの人数は「10人」……なのに、実際には「11人いる!」。
はたして誰が紛れ込んだ存在なのか? 試験は本物か? 偽装か?
疑念と不安の中、密室空間で繰り広げられる心理戦・サスペンス・人間ドラマが展開されます。
SF×ミステリー×心理戦でワクワク
SFでありながら、ミステリーとしてのトリックとサスペンスが秀逸。加えて、キャラクターの心情描写が丁寧で、群像劇としても非常に完成度が高いです。
また、単なるSF設定ではなく「密室」「集団心理」「疑心暗鬼」というミステリー要素が加わっている点が読者を引き付けます。
誰が嘘をついているのか、本当に11人目の他者がいるのか、それとも全員が犠牲者なのか。読者は登場人物たちと同じように疑う恐怖を体験することになります。
さらに、登場人物たちは人種も性別も多様で、それぞれの背景や思惑が複雑に絡み合っていきます。心理戦と信頼関係の崩壊を描くドラマは、まるで上質なサスペンス映画を観ているような没入感があります。
現代読者にも刺さる内容
一見すると1970年代の古典的SFに見える『11人いる!』ですが、現代の読者にも強く訴えかけるテーマ性を持っています。
まず、人種・性別・出生といった「アイデンティティの多様性」が物語の中核を成している点。主人公のタダトスとフロルの関係性は、性別を超えた対話と相互理解を描く先駆的な試みでもあります。
LGBTやジェンダーといったテーマに敏感な現代の読者にとって、この作品は決して古びていないどころか、むしろ時代を先取りしていた印象さえ受けるでしょう。
また、見えない敵を恐れる集団心理、正体不明の誰かに疑念を抱くサスペンスは、パンデミック以降の社会とも共鳴します。



誰が味方で誰が敵か分からない――そんな不安は現代を生きる私たちにとって非常にリアルです。
\初回登録で70%OFFクーポンを今すぐゲット/
金土日ならPayPayポイントが最大40%!
【比較考察】HUNTER×HUNTERと『11人いる!』の共通点とは
『11人いる!』の構造と、HUNTER×HUNTERの試験・密室・心理戦などの描写には、共通点が多く見受けられます。
- 密室空間でのサバイバル&心理戦
- 誰が敵か味方か分からない緊張感
- それぞれの能力や素性が徐々に明かされていく構成
1つずつ解説していきます。
密室空間でのサバイバル&心理戦
両作品に共通する最大の特徴は、限られた空間で繰り広げられる密室の疑心劇です。
『HUNTER×HUNTER』の王位継承戦編では、念講習会という密室の教室内で、「11人いる!(サイレントマジョリティー)」による殺人が発生し、誰もが互いを疑いながら過ごす極限状況が描かれます。
一方、漫画『11人いる!』でも、宇宙船という閉鎖空間の中で、「10人のはずが11人いる」という異常事態が発生し、試験者たちは疑心暗鬼に陥りながら共同生活を強いられます。
限られた人数、逃げ場のない空間、不安定な人間関係――こうした条件のもとで生じる心理的圧迫感が、読者にも強烈に伝わってきます。
誰が敵か味方か分からない緊張感
どちらの作品でも、最大の恐怖は「見えない敵」の存在です。
『HUNTER×HUNTER』では、念能力者が姿を見せずに暗殺を繰り返すため、参加者たちは誰が犯人か全く見当がつかず、疑念と恐怖が増幅していきます。
同様に、漫画『11人いる!』でも「この中に本来いてはならない人物がいる」という前提のもと、仲間だと思っていた誰かが敵かもしれないという緊張が物語を覆います。



登場人物全員が疑わしく見える、そんな疑心暗鬼が読者にも共有され、先が読めない不安と興奮を生み出しています。
それぞれの能力や素性が徐々に明かされていく
『HUNTER×HUNTER』では、「11人いる!(サイレントマジョリティー)」の能力そのものが謎に包まれており、発動条件や構造が少しずつ読者に明かされていきます。
また、容疑者たちの背景や念能力も、話が進むにつれて断片的に判明していき、推理要素として読者を引き込みます。
一方、漫画『11人いる!』でも、登場人物たちの正体や過去、抱える葛藤が徐々に明らかになり、物語の中盤以降で人間関係の深層が見えてくる構成です。
謎を少しずつ開示していく手法により、読者は正解に近づいていく感覚を味わいながら物語に没入できるのです。
\初回登録で70%OFFクーポンを今すぐゲット/
金土日ならPayPayポイントが最大40%!
『11人いる!』はどこで読める?電子書籍・文庫の入手方法
11人いる!は、電子版と紙の本どちらでも購入可能です。下記に電子版・紙版のメリットとデメリットをまとめました。
項目 | 電子版 | 紙(単行本) | |
---|---|---|---|
メリット | 通常より安く全巻が買える 作者様に還元できる 場所を取らない 何年経っても高画質で読める | 所有感がある 中古だと安い 背表紙が見られる | |
デメリット | 所有感が薄い 読まなくなったときフリマアプリなどで売れない | 場所を取る 中古だと作者様に還元されない 時間が経つと劣化する |



あなたにより合った方法で「11人いる!」が読めます。
電子書籍で読む:Kindle・ebookjapanなど
『11人いる!』は複数の主要電子書籍ストアで配信されており、スマホやタブレットで手軽に読むことができます。
特におすすめなのは以下のサービスです:
- Amazon Kindle:文庫版やベストセレクション収録版を配信。プライム会員で読み放題になる場合もあり。
- ebookjapan:試し読みが充実しており、セールや割引クーポンの対象になることも多い。
- ブックライブ、honto、BOOK☆WALKERなどでも取り扱いがあり。
購入後はいつでも何度でも読み返せるので「まず試してみたい」という方には電子版がおすすめです。
電子書籍サービスのなかでも特におすすめなのが、ebookjapanです。
ebookjapanなら、
- 初回購入で70%オフになるクーポンが6回分もらえる
- PayPayポイントが貯まる・使える
- 2回目以降もまとめ買いにお得なクーポンが多い。
私は、ebookjapanをよく利用しているのですが、金土日の購入でPayPayポイントが40%還元されるのが特に気に入っています。
クーポンとの併用が可能なので、さらにお得になります。貯まったPayPayポイントで他のショップで買い物するのもよし、新たに漫画を購入するのもよし。
好きなように貯めたポイントが利用できます。



電子版なら紙の漫画のように劣化することがないので、何年経っても高画質で漫画が読めるので最高です。
\初回登録で70%OFFクーポンを今すぐゲット/
金土日ならPayPayポイントが最大40%!


紙のコミックス・文庫版:楽天ブックスなど
紙の書籍でじっくり読みたい方には、文庫版や全集タイプのコミックスがおすすめです。入手しやすい主な形態は以下の通り:
文庫版は比較的手に入りやすいですが、『萩尾望都パーフェクトセレクション』は在庫が少ないこともあるため、購入は早めが安心です。
中古でも高値がつくことがある人気作品なので、状態の良い新品を見つけたら即購入がおすすめです。
まとめ|SF漫画『11人いる!』HUNTER×HUNTERファンにもおすすめ!
萩尾望都の『11人いる!』は、SFミステリーとしての完成度はもちろん、現代のマンガ作品にも多大な影響を与え続ける“原点”のような存在です。
HUNTER×HUNTERを読んで「11人いる!」という言葉に引っかかりを感じた方は、ぜひ本作を読んでみてください。
きっと、冨樫義博先生の創作の奥行きを感じられるはずです。そしてなにより、今読んでもまったく色あせない物語の力に、驚かされることでしょう。
コメント