『ウツボラ』の漫画は面白い！あらすじと3つの魅力をネタバレ控えめに紹介【レビュー】

そんなときにおすすめなのが、中村明日美子さんの漫画『ウツボラ』です。

繊細なタッチと人間の儚さがどこか文学的。不穏さと耽美さが同居する独特の世界観に、ページをめくる手が止まりません。

この記事では、ネタバレ控えめに『ウツボラ』の魅力と漫画『ウツボラ』をお得に購入する方法を紹介しています。

『ウツボラ』はこんな人におすすめ

『ウツボラ』あらすじ

ある日、雑居ビルから1人の女性が転落し、命を落とす。

身元を示すものは何ひとつなく、唯一の手掛かりは、彼女の携帯電話に残されていた2件の履歴だけ──。

警察は携帯電話の契約情報から、彼女の正体が藤乃朱（ふじのあき）だと推定。

事件のカギとなる2人の人物、朱の携帯の履歴に残されていたのは、人気作家・溝呂木舜（みぞろぎ しゅん）と朱の双子の妹と名乗る三木桜（みきさくら）。

朱は小説『ウツボラ』を執筆しており、その原稿を盗作したのが溝呂木本人だった。朱の死によって、その秘密は崩れ去ろうとしていた。

しかし、朱の生き写しのようにそっくりな双子・桜は『ウツボラ』の続編を持ち溝呂木に近づき、彼を逃れられない泥沼へと引きずり込んでいくのだった。

『ウツボラ』は面白いミステリー漫画！3つの魅力ポイント

物語のテンポは穏やかでありながら、ページをめくる手が止まらなくなる独特の緊張感を持つ『ウツボラ』。

ここでは、3つの魅力ポイントを紹介します。

1つずつ解説していきますね。

繊細で綺麗な絵柄が静かに不穏な空気を演出

中村明日美子さんの作品といえば、まず目を引くのが繊細で美しい線です。

『ウツボラ』ではこの絵柄が、物語全体の「静けさ」を際立たせていると言っても過言ではありません。

派手な演出や大きな効果音はほとんどなく、静寂の中にある「視線」や「表情」の揺れだけで、不穏さをじわじわと描き出していきます。

この“沈黙が語る”ような演出こそが、本作最大の特徴のひとつです。読んでいるうちに、いつの間にか不安と緊張に包まれている自分に気づくでしょう。

ミステリーと官能の絶妙なバランス

『ウツボラ』は、単なる推理ミステリーではありません。そこにあるのは「美」と「危うさ」が混在する、独特の雰囲気です。

物語を彩るのは、謎に包まれた女性たちと、彼女たちに翻弄される人気作家・溝呂木舜。

彼らの関係性には官能的な緊張感が漂い、それがミステリーの不穏さと重なり合うことで、ほかにはない読後感を生み出しています。

まさに、大人のために描かれたミステリー漫画です。

この繊細なバランス感覚が、物語をより深く、記憶に残るものへと引き上げています。

全2巻なのに濃いストーリー展開

『ウツボラ』の魅力のひとつが、全2巻という短さで、圧倒的な密度の物語を描き切っている点です。

冒頭からラストまで無駄な描写がなく、伏線や人物の関係性が静かに絡み合いながら、緊張感を保ったまま進んでいきます。

1冊200ページほどありますが、私は一気読みしてしまいました。そして、読み切った瞬間、もう一度読み直しました。

文学的で密度の濃い『ウツボラ』は1度読んだだけでは、最後の展開が十分に理解できなかったのです。

短い巻数ながら読後にずっしりとした余韻が残り、「また読み返したくなる」と感じる人も少なくないでしょう。

『ウツボラ』紙の本と電子書籍、どっちがおすすめ？

『ウツボラ』を読む方法は大きく分けて2つあります。

下記に電子版・紙版のメリットとデメリットをまとめました。

項目	電子版	紙（単行本）
メリット	通常より安く全巻が買える 作者様に還元できる 場所を取らない 何年経っても高画質で読める	所有感がある 中古だと安い 背表紙が見られる
デメリット	所有感が薄い 読まなくなったときフリマアプリなどで売れない	場所を取る 中古だと作者様に還元されない 時間が経つと劣化する

それぞれの特徴について解説いたします。

電子書籍で読む

電子書籍で読む良さ

『ウツボラ』は複数の主要電子書籍ストアで配信されており、スマホやタブレットで手軽に読むことができます。

特におすすめなのは以下のサービスです：

購入後はいつでも何度でも読み返せるので「まず試してみたい」という方には電子版がおすすめです。

数ある電子書籍サービスのなかでもヘビロテで利用しているのが、ebookjapanです。

ebookjapanなら、

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紙コミックで読む

紙コミックで読む良さ

紙の書籍でじっくり読みたい方には、コミックス版がおすすめです。入手しやすい主な形態は以下の通り：

在庫状況によっては注文が必要な場合もあるため、オンライン注文が確実です。

ですが、新品が入手できづらくなっているため、中古での購入になります。

しかし、読み終えた後に本棚に残しておきたい一冊として所有できるので、紙の本はコレクションに向いているでしょう。

『ウツボラ』を違法な海賊版サイトで読むのは絶対ダメ！

インターネット上には『ウツボラ』を違法にアップロードしている海賊版サイトが存在します。しかし、これらのサイトを利用するのは著作権法違反となり、利用者も罰せられる可能性があります。

さらに、違法サイトはウイルス感染やフィッシング詐欺など、セキュリティ面でも非常に危険です。スマホやパソコンが壊れたり、個人情報が流出するリスクもあります。

『ウツボラ』を安心して楽しむなら、必ず正規の電子書籍ストアを利用しましょう。

『ウツボラ』の電子書籍をお得に購入できるおすすめストア

『ウツボラ』の電子書籍版を購入するなら、還元率が高いストアで購入するのがおすすめです。

なぜなら、還元が高いサイトを利用するとポイントで返ってくるため大変お得だからです。

1つずつ紹介します。

ebookjapan

漫画に特化した電子書籍サービスです。PayPay還元があるため、ソフトバンクやワイモバイルユーザーには特にお得です。『ウツボラ』も全巻取り扱いがあり、まとめ買いに最適です。

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Amazonが提供するKindleは、セールやキャンペーンも頻繁に開催されるため、多くの人が利用している定番ストアです。

Amazonをよく利用するという人にとってはAmazonポイントも貯まるのでお得です。また、Amazonで通販で貯まったポイントで漫画の購入も可能に。

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利用している楽天のサービスで変動すので、個人によって違います。

私の場合の内訳はこんな感じ。

楽天のサービスをもっと使っている人は最大で17.5%の還元率になります。スゴイ。

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まとめ｜『ウツボラ』は静けさの中に潜む緊張感がたまらない！

派手な展開や派手な謎解きがあるわけではないのに、じわじわと心に染み込んでくる不穏さが、この作品の最大の魅力です。

登場人物の視線や仕草、沈黙の“間”に緊張し、美しいと感じた作品はそう多くありません。

そして全2巻とは思えないほど、世界観も心理描写も濃厚。短いのに満足感がすごい。

いわゆる“分かりやすいミステリー”を期待して読むと肩透かしを食らうかもしれませんが、静かな狂気や、余白で語るミステリーが好きな人にはたまらない一冊です。